• 2026年9月18日

関節リウマチはどう調べるのか症状の確認から血液検査や関節エコーまで診断の流れを解説

「関節が痛いけれど、リウマチなのかな?」「血液検査で異常がなかったけど大丈夫?」と心配していませんか。関節リウマチは、ひとつの検査だけで診断できる病気ではありません。症状の経過や診察での所見、血液検査、必要に応じた画像検査を組み合わせて判断します。ここでは、関節リウマチが疑われるときに、どのような流れで調べるのかを解説します。

関節リウマチの診断は症状の確認から:関節の痛み・腫れ・朝のこわばりを問診と診察で調べる

まず問診では、関節の痛みや腫れがいつから始まり、どの関節に現れているかを確認します。起床時に手指などを動かしにくく感じる「朝のこわばり」があるか、それがどのくらい続くかも大切な情報です。関節リウマチでは手指や手首、足の指などに症状が出やすく、左右の関節にみられることが多いものの、初期には一部の関節だけに症状が出る場合もあります。痛む場所や時間帯、腫れの有無、こわばりの持続時間をメモしておくと、診察時に伝えやすくなります。

続いて、医師が実際に関節を見たり触れたりして、腫れや熱感、押したときの痛み、動かせる範囲などを調べます。関節リウマチでは、関節の内側を覆う「滑膜」に炎症が起こるため、その炎症を疑う腫れがあるかが重要です。痛みの強さだけでは判断できず、関節そのものではなく、腱や周囲の組織に原因がある場合もあるため、症状のある場所を丁寧に確認します。

同時に、関節リウマチ以外の病気も考えます。関節痛や腫れは、ご年齢などによる変形性関節症、痛風、乾癬性関節炎、関節リウマチ以外の膠原病などでも起こるためです。皮膚の症状や発熱、これまでにかかった病気なども手がかりになります。関節の腫れや朝のこわばりが続く場合は、リウマチ科や膠原病内科に相談しましょう。なお、急にひとつの関節が赤く熱を持って強く痛む場合や、発熱を伴う場合は、感染などの可能性もあるため、早めの受診が必要です。

血液検査だけでは判断できない関節リウマチ:抗CCP抗体や炎症反応、関節エコーで確認すること

血液検査では、リウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体などを調べます。抗CCP抗体は関節リウマチの診断を考えるうえで重要な手がかりになりますが、これが陽性だから関節リウマチで確定、陰性だから関節リウマチではない、と決めることはできません。RFはほかの病気や健康な人でも陽性になる場合があります。また、CRPや赤沈などで炎症の程度を確認しますが、発症初期や炎症が限られている場合には、これらの値が正常範囲でも関節に炎症がみられることがあります。

診察だけでは腫れや炎症の状態がはっきりしないときなどには、関節エコー(超音波検査)を行うことがあります。関節エコーでは、滑膜の厚みや関節内にたまった液体、炎症に伴う血流の増加などを確認できます。放射線を使わず、関節や周囲の腱の状態を観察できる検査です。日本リウマチ学会でも関節リウマチ診療における関節エコーの手引きが整備されていますが、エコーの所見だけで病名を確定するのではなく、問診や診察、血液検査の結果と合わせて判断します。

必要に応じて、骨の変化や関節の隙間を確認するX線検査、より詳しく炎症や骨の状態を調べるMRI検査などを追加します(MRI検査は当院では実施できない検査のため、関連施設に検査依頼をさせていただいております)。ただし、初期の関節リウマチではX線検査で明らかな変化がみられないこともあります。一度の受診で診断がつかない場合には、症状や検査結果の変化を経過とともに確認します。「以前の血液検査で異常がなかった」という場合でも、痛みや腫れ、こわばりが続く、あるいは新しく現れたときは、改めて相談することが大切です。

関節リウマチは、症状の確認と診察を出発点に、血液検査や関節エコーなどを組み合わせて調べます。検査の陽性や陰性、数値だけで判断はできず、結果にかかわらず症状が持続するのであれば医療機関に相談しましょう。金町わかな医院では、リウマチ科・膠原病内科で、関節リウマチをはじめとする関節痛・関節の腫れ・こわばりなどを診療しています。「リウマチの検査を受けたほうがいいのかな」「何科を受診すればよいかわからない」という場合も、お気軽にご相談ください。

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